利用者様の状態
|
- 年齢・性別:80歳代・男性
- 病名:変形性脊椎症 C型肝硬変 両膝関節炎
- 介護度:要介護2
|
相談内容
|
- 平成28年1月に体調不良となり歩行困難となる
-
四つ這いでの移動となり、普段自宅内で過ごし、屋外へできる機会がなくなった。
- さらなる筋力低下の恐れがあり訪問リハビリを利用することとなった。
|
リハ介入の効果
|
介入当初
- 自宅内はT字杖と、柱や壁をつかむか、シルバーカーを使用すれば歩けた。
- 家族の介助で車に乗り外出はできたが、一人での外出は困難であった。
-
玄関での転倒歴があった。
-
外出したい意欲はある。
-
毎日新聞を取りに行くのが日課だった。
- 家族は協力的であった。
-
転倒なく生活ができること、シルバーカー歩行で外出できることをリハビリ目標に設定し、リハビリを実施した。
経過
- シルバーカーを導入し、歩行訓練を開始した。自宅の周囲の歩行訓練を継続し、歩行距離が増加した。
-
以前転倒していた玄関に手すりを設置した。手すり設置後、転倒はなくなった。
- 玄関の移動が安全に行える様になったことで、以前していた新聞を取りに行く役割が再獲得できた。
-
新聞を取りに行く役割が出来たことで、外出への希望がさらに高まった。
- 外出機会を増やすためにデイサービスの利用を提案した。
-
現在は、バスに乗って外出するという目標をもってリハビリを継続している。
|
活動・参加に対するリハビリの効果
|
- 安全に移動できるようになり、家庭内での役割を獲得することができた。
-
家庭内で役割を持つことで、活動に対する意欲がさらに高まった。
|
まとめ
|
- 歩行が困難になり、四つ這いでの移動を強いられ、自宅内で閉じこもりがちになった。
- 歩行訓練と玄関に手すりを設置したことで、安全に歩行ができるようになった。
-
玄関の歩行が安全になったことから、『新聞を取りに行く』という役割を再獲得できた。
-
家庭内で役割を獲得したことで、外出に対する意欲が高まり、デイサービス利用にもつながった。
- 現在は、バスに乗って外出するという目標をもってリハビリに取り組んでいる。
|